相馬雪香 (そうま・ゆきか)

相馬雪香さん(1912―2008)は、「憲政の神」「議会政治の父」と呼ばれた政治家・尾崎行雄の三女です。そして、日本のNGOのパイオニアでもあります。

 

第2次世界大戦後、アジア・太平洋地域の女性交流による平和促進を目指した「アジア・太平洋女性連盟」(FAWA)や、紛争地域の和解を促進する国際NGO「IC」(旧MRA)の日本協会、また日韓両国の草の根交流を通じて友好親善を促す「日韓女性親善協会」、そして、難民支援や地雷除去に世界規模で取り組む「難民を助ける会」 などを次々と発足させ、自ら行動を起こしてきました。

 

その信念と行動力は、今なお多くの人々に勇気を与えています。

 

そんな相馬さんと私が出会ったのは1996年。その2年後、当時86歳の相馬さんと共に、「咢堂塾」を立ち上げました。「咢堂」とは、尾崎行雄の雅号(ペンネーム)です。健全な有権者、次代を担うリーダーの育成が目的です。 相馬さんは、96歳で亡くなる半年前まで、その塾で講義を行ない、塾生を叱咤激励していました。文字通り、「生涯現役」を貫いたのです。

 


 → 「平和活動家・相馬雪香の歩み」 (略年譜)